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経済とは、「暮らし」のことです。必修科目〜お金の常識

                         -ファイナンシャルプランナー 鯵坂 亮のコラム-


Vol,6 ◆『外資系生保は合理的』は本当か?◆
 
FP相談には時々この質問が舞い込みますが、私はいつも「そうとは限りません」と答えます。
一般に外資系と言われている生保会社も実は色々です。
元々外国の保険会社やその関連会社であるところと、以前は外資だったがその後資本構成が
大きく変わって今や国内生保になったところ、反対に老舗の国内生保だったのに経営破綻に
よって外資系となった会社等があります。
こうして背景も成り立ちも異なるので、一まとめにして評価する意味は全く無いのです。

義理人情プレゼント(GNP)による販売攻勢ではなく、合理的なニーズ分析に基づいた
コンサルティング販売をするのが外資系の特長だと言われることもありますが、果たして本当に
そうでしょうか。例えばつい数ヶ月前までは自動車のセールスマンだった人が急に保険屋さんに
転職して保険を売るのであれば、「販売のプロ」ではあっても保険のプロであるとは限りません。
どこまでコンサルティングができるものかは、それこそ個人個人の資質と人間性次第としか
言いようがありません。
また、コンサルティングマインドとは正反対に位置すると思われるような、空爆の如く降り注ぐ
CMによる販売戦略を取り、通信販売チャネルでお金を集め続けている外資系もあります。

外資系生保の保険料が安いというのも、これも今は一概に言えません。
以前は国内大手生保との競争上の必要性から安い保険料であった時代がありました。
しかし金融ビッグバンの浸透で自由化が進み、生保損保の相互乗り入れや、国内生保8社の
経営破たん後の再編などを経て、業界の競争状況が激変してからは、どのグループが安いとか
高いとかは一概に言えなくなっています。
外資系、元外資、損保系、国内大手、入り乱れての競争世界に入ってきています。
例えば同じ元外資系A社とB社で比較した場合、定期保険はA社がB社より24%安く、
終身保険ではB社がA社より11%安いなど商品によって逆転している現実もあります。

私の取り扱う生保4社のうち1社は開業時は外資だったのが10年前から国内企業となっており、
1社はもともと損保の子会社で、残る2社は今は損保系ですが数年前まで完全なる外資系生保でした。
生命保険業界ではもはや「外資系対国内生保」という図式は完全になくなりつつあります。
単純な思い込みは間違いの元です。

生命保険の契約に当たっては一部の通信販売を除いて、保険会社と契約者との間に立って
契約を取り次ぐ募集人という人間(これが所謂保険屋さんです)が介在します。
生命保険の内容が合理的になるかどうかは、結局はこの人間の質によって違ってくるというのが
正解だと思います。来年からは、この募集人の世界に新に「銀行員」が仲間入りします。
はたして消費者にとって歓迎すべきこととなるのでしょうか。


 

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