邪宗門
昭和30年冬、元船乗りだった彼が初めてこの地に降り立った時、 「国立」は一面に降り積もる雪で真っ白であった。
建物らしき物は何も無くただ道が広がり、その光景が大好きな街に似ている
事に驚いた。満州は大連の、埠頭から続く幅広い道にそっくりである。 彼はこの地に邪宗門を開くことにした。その日から50年の歳月が流れている。
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マスターが船に乗り、南大平洋をうろうろ していた頃からのコレクションの数々。
船のランプや時計、楽器、陶器と一つ一つ を見ると様々な個性の物が並んでいるのに、 なぜか圧倒的な統一感を醸し出している独 特な空間。 鳴らすレコードは戦前からのシャンソン。 |
皆さんにゆっくりくつろいで、おいしい コーヒーを飲んで頂きたい。 ミネラルウォーターで煎れるコーヒーの 味で勝負してきた。 あくまでも“喫茶店”である事にこだわ っている。
初めてコーヒーを飲んだ日に感じた 「あ、これがコーヒーの味か」という認 識がリセットされました。おいしい。
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船でたくさんの友人を失った。 その友達のためにも、生きている自分が 楽しい事を提供していきたい。 マスターはマジシャンでもある。 小学生のファンが訪れ、マジックを披露 する時もあるとか。
マジシャンの仲間達に暖簾わけをして 邪宗門は現在全国に8店鋪。 休みの日には車を走らせ日本中を廻る。 |
大正10年生まれ、84歳。そのパワーにはとてもかなわない。 カメラが好きで年代物から最新まで500台以上所有。
一通り撮り心地を確かめると、もう次の物が欲しくなってしまう。
アマチュア無線の会「大正会」にも所属しているが、好奇心が強い仲間達
共々、今はほとんどがパソコンでのメールのやりとりになった。 健康食品は食べない。まずいから。タバコはリラックスするから健康に良い。 好きなように生きるから、ストレスがない。 40年振りに訪ねてくる人がある。喜び。
邪宗門
国立市国立中1-9-30
TEL 0425-76-4250
OPEN 12:00〜21:00 木曜定休日
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