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音楽が大好きな娘のために、ピアノを購入したいと思います。
が、お店に来てみると何台も並んでいる中のどれを選んだら
良いのかわかりません。
予備知識もなく、何を基準にしたら良いのでしょうか? |
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ピアノはその存在感ゆえご家庭に深く関わるものです。
歴史を辿れば、最初は家具職人が製作(後にハープシコードの
製作をする)を300年以上前に始めたものだそうで お部屋・暮らしに調和することも大切な条件の一つです。
ピアノの購入は、車を選ぶ時に近いかも知れません。
実際に目で見て、気に入ったものがあればまず、パンフレットを見て、
そのコンセプトや特徴などを知り、他の製品と比べてみる。
そして、実際に弾いて音をたしかめる。
1度で決めるのではなく、何度も検討しながらぴったりの1台を
みつけていきます。 |
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まず、ピアノの形には2種類あります。お部屋の環境に合わせて
選ぶ事が多いようですが、実は「音を出すしくみ」が全く異なります。 |
グランドピアノ |
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アップライトピアノ |
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↓ |
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↓ |
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写真のしずく型の部分をハンマーヘッドと言い、フェルトで作られたこの部分が
弦を叩くことによって音が出ます。
左側のグランドピアノは、弦を下から叩く構造になっているのに対し、
右のアップライトは横から打つ構造になっています。
この違いは音に現れ、微妙なタッチの違いを表現できるのはグランドピアノです。
特に専門家を目指す方はグランドピアノで練習された方が良いでしょう。 |
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ピアノにも色々なメーカーがあり、その中でまたさらに
グレードが別れ、それぞれお値段が違うようです。
パンフレットを見ると、800万円!という価格のものもあり驚きました!
また一方で電子ピアノは10万円代で買えるものも…。
この差はどこから生まれているのでしょうか? |
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スタインウェイ ベーゼンドルファー ベヒシュタイン
この3つが世界でピアノの3大ブランドと呼ばれています。
国産では ヤマハ カワイ などが有名です。
どのメーカーにも共通して言えることは、「良い素材を使って丁寧に 作られたもの程、お値段が高い」という事です。
木や布という自然の素材の質や、製作期間(最低数十年!)等から、
価格差が生まれています。
尚、意外と知られていませんが、ピアノの「音」及び「楽器」としての寿命は
30年位、と言われています。
木や布などの材質が、時と共にどうしても痛んでくるからです。
思い出のつまったピアノは家族の宝物ですが、残念ながら、その本来の
音を甦らせることは難しいことです。
ドイツでは耐久性も考えた「世代を超えて弾き継がれるピアノ」も作られて
いますが、コストの面で日本の一般家庭には普及しづらいと言えます。
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