店の中は、とろりとした空気で充満している。
密度の濃いオーラが建物から外へも、漏れ出している。

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昭和28年にオープンした“ロージナ茶房”
今年で50周年を迎えるが、特別な催しは
ない。今までもずっとそうであった。
“ さりげなく時を重ね続けていきたい”
この店のマスターの意志である。
残念ながら昨年、初代マスターはお亡く
なりになったが、その存在感は何も変わ
る事はない。
建物・椅子・マッチ・・・そのデザインは、
画家であり、執筆家でもあったマスター
の手によるもの。店内のいたるところに
置かれた芸術作品のコレクションは、
私達が日々忘れている“感性”に触れる。
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1F |
開店当初は1階部分だけだったが、2階、
地下1階と順に増築していった。 それぞれの階に、少しづつ違う表情がある。
昔から一橋大学との関わりが深く、先生方や学生さんに愛されてきた。
地下のフロアでは、ゼミの続きが行われる事もあった。
そんな学生さん達のためだったのか、ロージナ茶房のお料理はどれも
量が多い。女性どころか男性ですら、一人で食べきれない方もある。
けれど、ずっと変わらない。
それは「みんなで分け合って、楽しく食べて欲しいから」
シェアして食べるスタイルは、今でこそ良く見かけるけれど、50年前から
の提案。重みがあります。

昔の学生は良く喫茶店で何時間も勉強していたが、今はほとんどいなくなった、
と語るマネージャー(番頭さん!?)の長谷川さん。
2時間3時間といても居心地の良い空間でありたいと願ってきた。
ボーっと過ごす時間の贅沢を思い出して欲しい。
たしかに最近は、早く出てくるコーヒーばかり、飲んでいたかもしれないな・・・。
しかし、変わらぬ伝統もあります。
新入生を迎える季節には先輩から後輩への
【洗礼】ロージナ茶房の激辛ザイカレーを食べきると、一人前と認められます。
始めは涙を流しながら食べていても、その後やみつきになる人も多い自慢の名
物カレーです。
お食事のメニューはその他にもパスタ、ピザ、グラタン、アラカルト等たくさん種
類があります。
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ケーキもおいしそう!
国立にある洋菓子店
から毎日届くもの |
オリジナルのプリン
やチーズケーキは
ボリウム満点
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その日の気分で
お選び下さい |
ランチもあります。
毎日15種類!もの中から選べて、
サラダと紅茶かコーヒーつき。
こちらはシメイビール。
ベルギーの修道院で作られている、
醗酵しているビールです。
アルコール度数が高いのでワイン
のように時間をかけて飲みます。
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地震の時もあまり揺れないというこの建物
の中は、懐かしくもあり新鮮でもあります。
遠い過去にいるような、
或いは未来のような、
少なくとも、さっきまで
いた現在とは違う時間。 |
親子2代、3代に渡って愛され、それぞれの歴史、思いでを飲み込んでここに建ち続ける。
これからもずっと。 |
ロージナ茶房
東京都国立市中1-9-42 042-575-4074
OPEN9:00〜23:00

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